カミーユへの賛辞
賢明で心温かなカミーユ・オルリー・ロデレールは、遊び心に溢れた画期的な女性でもあり、その時代に存在感を放ち、メゾン・ルイ・ロデレールに近代的な影響をもたらしました。
I. 果敢な女性、カミーユ
カミーユは夫亡き後、1932年から1975年にかけてメゾンを引き継ぎ、持ち前の才覚で当時の固定観念を次々と覆していきます。レオン・オルリー・ロデレールの妻であった彼女は、聡明なアンバサダーとして新たな推進力をもたらすと共に、メゾンに活力を吹き込みました。陽気でエキセントリックであるだけでなく、エレガンスと洗練さを備えた彼女の周りには、ルイ・ロデレールのシャンパーニュに傾倒するワイン愛飲家たちが集まるようになりました。
カミーユには、とっておきの切り札がありました。夫レオンがフィロキセラの被害の後に取得した数々の畑であり、シャンパーニュの傑出したテロワールから生まれたワインです。アイ、アヴィーズ、ル・メニル・シュール・オジェ、オジェ、マルイユ・シュール・アイ、ディジー、キュミエールといった非常に見事な区画は、メゾンの独自なスタイルの礎となる宝です。
カミーユの果敢さとビジョンが功を奏し、今日に至るメゾンの名声が築かれました。並々ならぬ努力と熱意をもってメゾン存続のために尽力したカミーユの周りには、彼女の志に続く人々が集まりました。
賛辞を捧げるキュヴェ
ロデレール・ファミリーの7代目、現オーナーのフレデリック・ルゾーは、メゾンの歴史を果敢に切り開いた曾祖母への賛辞として、単一畑からなるスティルワインを通じて、メゾンの革新の精神を永続させる決断をしました。これらのスティルワインは、オーガニック栽培されたブドウを使用し、偉大なシャンパーニュのヴィンテージの精神にふさわしい成熟度にブドウが達した年のみ造られています。
革新、ビジョン、進歩は、メゾン・ロデレールの重要な価値です。これらの価値は常にメゾンの取り組みの中心を占め、代々受け継がれてきました。カミーユ・オルリー・ロデレールが大切にしていたのはこうしたビジョンや取り組みであり、私たちは、ワインを通じて彼女に賛辞を捧げ、彼女の功績とコミットメントに敬意を表したいと願ったのです。
崇高な実験的道のり
新しいコレクションは、曾祖母カミーユへの賛辞という過去への視点と、自然がもたらしてくれる可能性を高めるための未来への働きかけという2つの要素から生まれました。私たちは、ブドウ樹に寄り添い太陽の恩恵を受けるブドウ栽培と特別な醸造を行うことで、私たちのシャンパーニュのテロワールの新たな一面を引き出します。
私たちは驚きと革新を求め、テロワールを全体として捉えながら各区画を順に切り出し、あらゆる角度から観察しました。
LIEUX-DITS
ミルノン
ルイ・ロデレールのシャンパーニュにおけるクリマのひとつを新たに解釈したこの単一畑ワインは、カミーユへの賛辞として造られた複数のキュヴェからなるコレクションの1つです。果敢な精神を持つ女性であったカミーユは、真正性を追求するメゾン・ルイ・ロデレールの革新的なビジョンを、今なお導き続けています。
数量限定のこのワインは、2009年に植樹された自社畑からのマサル・セレクションのブドウ樹に由来し、オーガニック栽培のブドウから造られました。このワインは、献身的な取り組み、持続可能なブドウ栽培、区画どとに仕立てられた醸造、そして時の魔法によって形作られた私たちの「味わいの追求」を物語っています。
ヴォリバール
ル・メニル・シュール・オジェにある「ヴォリバール」の区画から生まれるコトー・シャンプノワ・ブランは、カミーユの遺した精神を自然に受け継ぐ存在です。2017年、カミーユの時代にこの区画から生まれた1961年ヴィンテージの現存する数少ないボトルの1本をテイスティングしました。その結果、私たちは、その傑出した品質ゆえに、ゆっくりと穏やかに成長する南東向きの0.55haの区画を見直す必要があることを確信しました。
特別な熟成
澱と共に様々な容器(砂岩、ステンレス、オーク)で熟成させることで、ワインの最大のポテンシャルを引き出します。12カ月を経て、3つの容器に入ったワインは、毎年最高のバランスが得られるように見直された比率でブレンドされます。